こんにちは、佐鳥です。
更新するたびに久しぶり、という状態ですが、今日はお知らせです。

無口なSNSでちらちらとお伝えしていましたが、140字に限界を感じるためこちらでも改めて。

2023/12/20にマイクロマガジン社、ことのは文庫さまより「紅茶と猫と魔法のスープ」が刊行となります~~。

ここ最近、重めの小説を書くことが多かったので、明るい話を書くのが本当に楽しかったです。
私にとっていちばん書きやすいタイプの小説だったりします。

透明感あふれる素敵な装画はわみずさまです。
佐鳥の作品に合う絵を探してくださった編集さんはすごいと思いました。

そして依頼を快諾してくださったわみずさまにも改めて感謝……!

 

 

あらすじをぜひ、公式サイトでご覧くださいませ!
(リンクはすぐ下のボタンです)

ちょこっと補足すると……、

亡き祖母の洋食店の味を残そうとして開業。実は玉ねぎの皮も剥いたことがなかったのに
SNSで人気のオニオングラタンスープキッチンカー『グラタ』
美野要(よしのかなめ)

× 

長く勤めた紅茶専門店が閉店し、独立してみたものお人好しすぎて仕事どころじゃない
閑古鳥の鳴く本格紅茶キッチンカー『シュシュ』
川澄汐里(かわすみしおり)

が中心となり、展開していく物語です。

ほんとうは、あらすじのもう少し先を書いてしまいたい……!
という気持ちはあるのですが、それを抑えつつ、

公式サイトに記載のないところ、ひそかに見て欲しいところなど、自分なりに少し書いてみようかと思います。

①猫がいっぱい

ここには載っていませんが、ことのはさんが公式Xで袖まで公開していたのでちょっと書いてしまうと……。

帯の袖の部分には、なんと、登場猫の紹介があります。
登場人物じゃない……?!笑

新しいです。でもそれくらい猫が話の真ん中に絡んできます。
「猫で繋がる人の縁」がテーマなので、猫好きさんは楽しんでいただけるかなあと思います。

②キッチンカー小説

メインの帯文はゆるっとしております。

「迷い猫を拾ったら、大きい猫(人間)もついて来ちゃいました――。」

「保護猫と暮らす紅茶のお仕事経験アリの著者が紡ぐ、
〈キッチンカー×猫〉
年の差ジレジレ・青春(?!)ストーリー」

めずらしく恋愛??なのですが、仕事周りもかなり書いていて、小規模事業をされている方は、特に共感できる内容になっているんじゃないかな、と思います。

私の大好きな、爽やかで胸熱な(そしてぷっと笑える)大人の青春小説です。

そして著者経歴の「紅茶のお仕事」ですが、かつてティーサロンのキッチンで働いていたことがあります。
(逃げ出したくなるほど忙しい店でした)

それもあって、キッチンカーで何か珍しいものを販売しようと思ったときに、ぱっと紅茶が思いついたのですが、調べてみると、紅茶の小説って案外少ないんですね。

おいしいのに……!

「紅茶と猫と魔法のスープ」では、アレンジティーを中心に書きました。
高級茶葉がいちばん合うとも限らないのが面白いところです。
味ではなく香りを足すイメージで作るものなど、本当にたくさんの楽しみ方があります。

小説には書いていませんが、紅茶はお酒にもよく合います。
(香りが良く、どんなお酒と合わせてもさっぱりします)

リモンチェッロやアマレットのアールグレー割りなど、お酒が好きな方はぜひ挑戦を。

一度おいしい紅茶を飲むとハマるので、機会があればぜひ飲んでみてほしいです。

あれ、いつの間にか単なる紅茶の宣伝に……笑

③この人たちじゃなければあり得ない関係

「紅茶と猫と魔法のスープ」は、おっとり真面目な繊細さんと、考えるよりも先に行動してしまう図々しい猫……、じゃなくて人間の織りなす、ヒューマンドラマでもあり、恋愛(ラブコメ?)でもあります。

「そんなことあり得ないでしょ普通は」
というようなことを、

「いやまてよ、この二人ならあり得るよな……?」
と思ってしまうような、その人たちじゃなければあり得ない、枠にはまらない関係を書くのが大好きです。

ストーリーそのもの以外にも、関わることで、どんな風に考え方が変化していくのか、という部分もお楽しみいただけるのではないかなと思います。

寒い冬、こたつでぬくぬくして、笑いながら読んでほしい本です。
SSも書く予定なので、またお知らせいたします

それでは~!